グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ


  1. ホーム
  2.  >  教育・コース紹介
  3.  >  技術コース
  4.  >  技術コース卒業生/「花火研究部」インタビュー

技術コース卒業生/「花火研究部」インタビュー


歴史ある部として先輩が築き上げた創部以来、無事故を誇りに。
これからも「伝統」を守りたい。


※写真左から
綾部  光さん 機械工学科 在籍
鈴木 悠斗さん 機械工学科 在籍
芝田 竜児さん 総合デザイン学科 在籍
夏の風物詩といえば「海」や「スイカ」ですが「花火」もその一つですね。
夏の夜空に輝く「花火」は、轟音ともに大輪を咲かせる一方で、一瞬で散ってしまうはかなさが多く人を惹きつける魅力があります。湘南工科大学では、全国的にも珍しい花火を打ち上げる活動を行う「花火研究部」があります。20年以上の歴史ある部活動で技術コース卒業生が主体となって新たな試みを行っています。メディアにも取り上げられ、活動の幅をさらに広げつつある部員にインタビューを行いました。
 花火研究部に入ろうと思ったきっかけは何ですか?

鈴木:大学では何かしらのサークルに入りたいと決めていました。活動を通じて思い出に残るようなことをしたいと考えたときに自分の中でピンときたのが、花火研究部でした。

綾部:僕もほかの人がやったことがないような部活動をしたいと思っていました。花火研究部は、ほかの大学でも聞いたことがなかったので入部しようと決めました。

芝田:僕は高校時代は弓道部に所属していたのですが、もともと、サッカーや野球のように多くの人が経験しているようなことではない活動にいく節がありました(笑)。綾部先輩と似ているんですけど、人がしたことのない活動をしてみたくて、花火を「観る側」ではなく、「打ち上げる側」で携われるところに惹かれて入部を決めました。
 うわさによると、今年は新入生がかなり入部したそうですね!
鈴木:今年は1年生が10名も入部してくれました。現在部員は18名になります。僕たちが1年生の頃は総勢10名ほどだったので、例年以上に活気がありますね。

綾部:予想以上の入部者にびっくりしています。昨年は、コロナ禍の影響もあって積極的に勧誘活動ができませんでした。でも、今年は新入生に花火研究部のよさをアピールできたことが、入部に結び付きましたかね。
 ちなみに、技術コース出身の学生ってどれくらいいます?

芝田:今は4名いますね。技術コースの鈴木先輩と綾部先輩を中心に、部を引っ張ってくれています。大半を下級生で占めているんですけど、いつも気にかけてくれていますね。今まで大きな事故なくできているのは、先輩たちのおかげだと思います。

鈴木:技術コース出身の人たちは、面倒見が良いかもしれません。そういったことが自然にできるので、「花火研究部」は技術コースを中心に協力してみんなを引っ張っていますね。

綾部:確かに。技術コース同士で気心が知れているからか、まわりの人とすぐに打ち解けられるんですよね。技術コース内で知り合った鈴木くんとは、腹を割って話せる仲です。ほかにも先輩、後輩関係なく技術コースの人たちとは交流が盛んなので、全体的に技術コースの結束力は強いと思います。

 2人はいつ頃から知り合いだったんですか?

鈴木:実は1、2年生の時は接点がなく、知り合いではなかったです。きっかけになったのは、高校2年生の終わりの「工科大学講座」(現:工学探究・情報探究)で同じ機械工学科の志望で知り合いました。はっきりとは覚えていませんが、いつの間にか意気投合していていました(笑)。

綾部:気づいたら、仲良くなって一緒にいることが多くなっていたよね(笑)。
 皆さんは高校時代どんな生徒でしたか?

綾部:今と比べると活発的ではなかったですね。落ち着いていたと思います。

鈴木:僕も高校時代はおとなしい生徒だったと思います。すごく抽象的ですけど、モノづくりに興味があったので、大学でモノづくりや設計について学びたいなと考えていました。

芝田:高校の時は、弓道部の仲間やクラスメイトと遊んでいましたね。勉強に関してもけっこう真剣に取り組んでいて、定期テストではコース内1位だったこともあります。

綾部・鈴木:すげえ!
 ちなみに普段はどのような活動をしていますか?
鈴木:花火の打上げはもちろん、花火大会に向けての準備がメーンです。花火師や市の方と協力しながら活動しています。ほかにも「花火新聞」をイチから手作りで制作し、周辺地域で開催される花火大会の告知や自分たちの活動を記録し皆さんに知ってもらうための取り組みを行っています。

綾部:コロナ禍前は、息抜きに部室でマンガを読んだり、みんなと一緒にごろごろしていましたね(笑)。


 コロナ禍の影響は大きいですね...
綾部:花火研究部の活動のメーンは夏なので、ほかの部活と比べて活動の頻度が少ないです。最近はコロナもあって例年以上に活動ができなくなっていたので、寂しかったですね...

鈴木:そうですね、コロナで今まで当たり前にできていたことができなくなりました。多くのことが制限され、なかなか元の生活に戻らないもどかしさも感じていました。そこで、自分たちに何かできないのかと考えました。

芝田:コロナ禍だからこそできることを考えました。
 コロナ禍だからこそできること?

鈴木:花火師さんと綿密に話し合って、人が密にならないようにするためにはどうしたらよいのかって。そこで思いついたのが、「シークレット花火」です。
日にちだけを情報公開し、場所と時間をシークレットにしました。先が見えない未来を、自分たちの打ち上げた花火で彩りたいと考えました。観に来てくれた人の歓声を聞けたのがとても嬉しかったです。以前、多摩川で打ち上げた際は、終了後にSNSで【多摩川 花火】と検索してみると「きれいだった!」「感動した!」など反響のコメントも多くありました。

綾部:ただ打ち上げることだけが目的ではなく、コロナの悪疫退散の願いを込めています。一日でも早い終息を願って、一つずつ丁寧に点火しました。

芝田:初めて花火を打ち上げましたが、花火に点火をしたらすぐに離れないといけないので、花火を見ている余裕はなかったですね。とにかく火をつけるのに必死でしたね(笑)。花火の真下だと、上から火花や燃えカスが降ってくるので、安全のためにシールドで自分の身を守っています。
 もしかしてそれ、テレビで放送されていた花火じゃないですか!? かっこよかったですよ! 
綾部:よくご存じで(笑)。NHKの「新日本風土記」で放送されました。親に放送の日程を伝えたら、親戚や会社の人にまで広がって、結果、大ごとになってしまいました(笑)。放送後には友人からたくさん連絡がありました。

鈴木:放送日はたまたま友人と北海道へツーリングに行っていて、宿のオーナーと一緒に観ました(笑)。テレビに自分が映って照れ臭かったですね。個人的には放送を通じて、お客さんからの視点を見られたのは自分たちにとっても良かったと思います。

芝田:入部してすぐにNHKさんからの取材は驚きました。同時に恥ずかしかったので、誰にも言いませんでした。バレないと思ったんですけど、自宅の机に放送日程の紙を置きっぱなしにしていて親にバレました(笑)。
先輩から今後の花火研究部に向けてメッセージをお願いします。

鈴木:花火研究部は創部以来、一度も大きな事故がない部活になるので、今後も安全第一に活動を行ってほしいですね。僕も卒業後はOBとして部活を見守りたいです。

綾部:今後は、湘南にキャンパスを置く大学として、辻堂海岸で花火を打ち上げてほしいと思います。せっかくなので、地域の人たちに観てほしいですね。
花火研究部のこの後の活動予定について、教えてください。
鈴木:今後もシークレット花火を打ち上げていく予定なので、もし、偶然見かけた方は楽しんでください!!
最後に「花火研究部」に興味を持っている方へ一言お願いします。
芝田:「花火研究部」は普通の大学生活では経験できないことを体験できます。花火に興味がある人はもちろん、人を感動させることが好きな人は、僕たちと一緒に活動しましょう!
ありがとうございました!