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ICT教育


コロナ禍で神奈川県内でいち早くオンライン授業システムを導入し、その後、様々なICTツールを活用・発展させてきました。
しかし、ICT環境の整備や充実は手段であり、目的ではありません。これまでの授業とICTツールを活用した授業のベストミックスを図っていくことにより、生徒の創造性や協働性を育んでいきます。

スクールタクトの導入により、
これまで見られなかった活発で深い学びあいが実現


スクールタクトの導入(技術コース先行導入)により、生徒全員の意見や回答をリアルタイムで電子黒板に反映させることが可能になりました。そのため、普段はあまり積極的に発言しないような生徒にもスポットがあたり、これまで以上の学び合いや認め合いが広がっています。また、今まで見逃してしまっていた考えも拾い上げることができるので、生徒の疑問や関心から出発する授業を数多く展開しています。そのほかにも、誰が誰に何回「コメント・閲覧・いいね」したかをデータとして把握することが可能なため、主体的な学びを促進させることも可能です。

2021年度はICTツールを活用した新たな学びを提案

「ICT教育元年」と言われる今年度は、積極的にオンラインツールを活用。対面とオンラインの優劣ではなく、組み合わせたハイブリッド型の教育が効果的です。
Google Classroomを活用して
細やかなコミュニケーションを


授業の課題や資料の配信といった情報共有をはじめ、ホームルームや学校行事などの場面でも活用。時間や 場所にとらわれず、より細やかなコミュニケーションがとれるようになりました。最近では生徒はすっかり 使い方に慣れ「WEB上にあるもうひとつの教室」として、Classroomを活用。自発的に生徒同士で教え合うことも増えています。

アドバンスコース3年 K・Nさん

「いつでもどこにでも授業を持ち運べる」という感覚で便利です。自宅で授業動画を視聴するなど復習の効率もあがりました。
Google Jamboardやスライドを活用
アクティブラーニングの推進


ICTツールの活用により、ペアやグループでの学習・共有・発表を瞬時かつ効率的に行うことができます。例えば、プロジェクター付き電子黒板にお互いの答えを映して共有し、自分の考えを見直してから、最終的に発表するといった主体的な学習活動を展開。この過程で、主体的に学ぶ力や表現力、ICT活用スキルを養います。

技術コース1年 H・Kさん

一人ひとりのクロームブック(タブレット)を使って、みんなで授業を創りあげている感じがしてとても楽しいです。

各教科のICTへの取り組み

英語科

チャットやマイク機能を使用
双方向性のALTによる授業


パワーポイントではなく、教科書内容を固定画面で示しながら、黒板のように解説をペンで書き込み、音声・記入によって文章の文法内容や訳のとらえ方、付随する内容そのものの解説を実施。

数学科

タブレットの活用により、時間のかかる
複雑な証明や問題を効率的に理解


Google Formsに解答欄を用意し、すぐに点数化できるセンター試験方式のテストを実施。また、従来黒板を使って説明していた証明や説明など、画面上でプリン トに書き込みながら説明できる。

地歴公民科

ポイントを板書するなど
ライブ感のある授業動画


授業ではスライドから動画を作成し、授 業内容と進度を落とさないよう副教材 (ワークブック)と連動させて展開。写真・図版も盛り込んでいる。また、生徒の大半がスマホで視聴することを意識し、図や文字の大きさに配慮しています。

理科

図やイラスト、CG動画など
必要に応じて活用


目に見えない現象やミクロな世界を扱う上で必要な図やイラスト、CG動画などを活用。疑問や予想をチャットに記入、意見や考えを共有するなど 、双方向的な授業になるよう工夫している。

家庭科

マスクの動画を作成し、
課題として制作


オンライン授業では、NHK高校講座の家庭総合を見せ、スライドで解説。その後にGoogle Formsを活用して、確認テストと題してその日の取り組みの復習を行なっている。

保健体育科

家で無理なく行える
ダンスや体幹・筋トレ動画


家の形状等に配慮し、無理なくおこなえるダンス動画や難易度にあわせた体幹・筋トレ動画を実施。Google Class roomに動画を貼り付け、Google meetにて到達度の確認、アドバイスを行なっている。

音楽

プリントを画面に映し
タッチペンで書き込んで説明


音符・休符の書き方は画面を拡大して見やすいように工夫。実技は個人練習が中心となってしまいがちなので、音源は全員が聴けるように複数のファイル形式で用意している。

美術1

手書きのスケッチブックと
ミニホワイトボードを併用


スケッチブックをめくりながら話をし、重要語句を指で示しながら授業を進行。授業後はスケッチブックの内容と参考資料をひとつのPDFに繋げてGoogle Class roomにアップしている。

美術2

ipadをサブディスプレイ化
ペンシルでデッサンを実演


オンライン授業に接続できなかった生徒に対して、授業のプレゼンテーションを織り込んだ授業動画を授業終了約5分後に、担当クラスルーム内にアップ。道具の使い方や制作実演動画を計6本作成。

日本私学教育研究所の委託研究員に選出され、SHOKOのICTを牽引

「Kahoot!」とは教育支援ツールのひとつ

本校は現在、「Kahoot!を活用したアクティブラーニングとインタラ クティブな授業デザイン」をテーマとした研究活動の舞台になっています。このツールを活用し、多肢選択方式問題をデバイス上で解くことにより、早押し問題の感覚で生徒が興味を持って取り組めます。通常、小テストの予告をすると嫌がられますが、Kahoot!は生徒たちの方から「今日はやらないの?」という声が上がり、「やらないよ」というと落胆のため息が 出るほどです。小テストをやらないと言われてがっかりする...今までには見られなかった光景です。教育以外の分野でも注目が高まっており、企業研修などでも導入されています。
研究を通して一緒に成長していけたら

全く同じ問題でも、紙かKahoot!かで反応が変わる。宿題や小テストをやりたくて仕方がない日が来るかもしれません。成績の向上だけでなく、学びの楽しみ、定着を認識した時の達成感、生徒同士の関係に与える影響など、主体的な学びにつながっていけばと考えています。成績が上がるかどうかではなく、何かを知ることが楽しい、これこそが学びの入り口だと考えます。この姿勢を大切にするために、私だけではなく多くの教員が日々試行錯誤しています。

【理科】佐藤由恵