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野球部員による環境整備について:榊監督


辻堂地区生活環境協議会より感謝状を受領しました

長年の野球部による地域清掃が評価され、この度辻堂地区生活環境協議会より感謝状を受領しました。
野球部榊監督より環境整備を始めた経緯や部活指導に至るまで、地域清掃活動について詳しくお話いただきました。

環境整備について:榊監督(野球部)

2007年5月から環境整備の活動を始めた。現在は、試験前を除く、週1回、学内、学校周辺、辻堂駅までの通学路など10班に分かれ、朝7時30から8時10分までの
40分間、ゴミ拾いを行っている。
環境整備を始めたきっかけは、選手に学校、そして学校があるこの地域に愛着を持って欲しかったから。中学校時代とは違い、高校は地元の生徒もいれば、電車で通学してくる生徒もいる。学校の所在地が地元でない生徒がほとんどである。そのような中で、高校野球は学校の名前を背負い、学校が所在している地域を背負いながら試合を行う。

メディアに取り上げていただく機会も他の競技に比べれば多い高校野球では、そういったものを背負いながら活動していくものだと私は思っている。
ですから、大きな大会の時だけ、学校から、そして地元から応援していただくだけではなく、まずは自分達が学校のため、地元のためになる活動をしていこうということがきっかけで、朝7時30分環境整備を始めた。この様な中で、母校に対しての誇り、また母校が立地しているこの地域に愛着を持って欲しいと願っている。
現在もこの環境整備の基礎を作っているものはこの考えである。

しかし現在は、この考えもと、さらにいくつかの理由がある。その一つは、この環境整備を練習の一つだと考えている。最近の生徒は、感じる力や気付く力が乏しいように思う。暑い、寒いは感じるだろうが、そこからもう一つ、二つ感じて、考え、気がつくようになって欲しい。例えば、「気温が上がって暑くなってくると、落ちているゴミに空き缶やアイスの袋が多くなってくるなぁ・・・」とか、「落ち葉はそのまま自然に還るけど、たばこのフィルターは人工的に作られたものだから、自然に還らない。だからゴミだ」、「小さなゴミでも、たくさん集まればかなりの量になる(塵も積もれば山となる)」など、小さなことや、様々なことを感じ、考え、気が付く力を身に付けた人間に成長して欲しいと願っている。

その様な習慣を身に付けるためにひとつの練習として、環境整備を行っている。
また野球という競技は、仲間が犯したミスでも、「俺には関係ない」と言って知らん顔、見て見ぬふりはできない競技である。ですから、誰が捨てたか分からないゴミであっても、拾わないと、自分には関係ないという習慣が知らず知らずのうちに身についてしまうと思っている。「誰かのために、何かをする」という習慣を身に付ける方法の一つとしても考えている。